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商流についての考察

カタログ写真HSH9-9


我々はメーカーとして活動しているが、商流というやっかいな問題に直面する事が多々ある。これに関する公のルールが無いものか探してみたが、独占禁止法の制限を受けそうだ。基本的には消費者の不利益になるような商流の操作をメーカーの立場でやってしまうと、この法律に違反する危険性が出てくる。

特に我々の商品は B to B のニッチ市場におけるほぼ独占的な商品が多いから特に注意しなくてはならない。調査は神戸市のシニアアドバイザーの方にご相談したり、会計事務所を通して公正取引委員会に問い合わせたりした。

その結果まとめたのが下記文章になる。



カタログ写真LHW9-9

メーカーS社と販売会社A,B,C,DとユーザーU社の間の商取引

前提条件

①商品は B to B のニッチ市場におけるほぼ独占的な商品

②商品は一般商品であり特注品ではない。
③A,B,C,D社のS社との取引関係はほぼ同レベルである。

事例としてAがUにSの商品を納入していたが、UがB,C,Dにも見積もりを取り、UがB経由での購入を希望した場合の対応について
 
※AがSに訴えてBからUへの商流を止めるのは独占禁止法上、問題がある可能性が高いのでしない方が良い。見積もり等の接触をさせないのも違法の可能性あり。
 
※SとAがUに対してのみの独占商流契約を結ぶ事は一般商品である以上、困難。UにはA~Dを選ぶ権利があるしSがAを優先して商品供給し、B~DからUへの商流を止めるのは違法行為となる可能性あり。

※SとAとUが独占商流契約を結ぶ事は可能。しかしこれだけではSやUにとって何のメリットもないので、Sは最低販売数を契約に入れるとか、最大再販価格の制限を入れる事になる。またUはBやCやDから購入するよりも有利な条件でないと契約を結ぶメリットがないだろう。なお有利な条件とは価格もだが、価格以外のサービス等も評価される。

※上記の3社間契約を結んだとしても、Uの下流に更に別のU1,U2,U3が存在する場合には、これらに対する独占商流は契約外となる。これについてはUとU1,U2,U3間の商流契約によるしかない。もちろんS-A-U-(U1---)の4社間契約もありえるが、たぶん現実的ではない。

※商品に工夫をして特注品にしてしまえばSとAで独占商流契約を結ぶ事は可能。しかしSにとって製品1個当たりの利益は同じなので、Aが不当に高く販売すると販売数量が少なくなり、Sの不利益となる。だから契約には最低販売数か最高再販価格の制限を入れなくては契約を結ぶ意味がない。
 
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つまりある販売会社がユーザーにSの品物を納めている場合、それを理由に他の代理店ルートからの見積もりや商品供給を止めるなど商流をメーカーSが操作する事は違法行為の可能性が高い。つまり我々はA社の言うなりにA社以外のルートを止めたりすると、U社やB~D社から公正取引委員会に訴えられ、指導や罰を受ける可能性があるので、注意しなくてはならない。

販売会社により卸価格に差を付けるのも外国では問題になるらしいが、国内では慣習として存在する。しかしこれも理由なく行うのは危険。理由が説明できるようにしておくべき。例えばA社はC社に比べ売上高が5倍だから量産効果で原価が下がっている。そのため卸価格が安いなど。

要するにA~D社の競争はユーザー利益の為に必要なこと。この競争は価格や各種サービスの差などで行う必要がある。商流を操作して正常な競争を妨げると独占禁止法の問題が出てくる。




カタログ写真SAHD9-9





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